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トリコモナスは性行為せず感染するの?

2019年10月28日
病原体

トリコモナスは性病の中でもちょっと特徴的な性病と言えます。まず、トリコモナスの一番の特徴は感染経路になります。トリコモナスの発症する原因はトリコモナス原虫という微生物が原因であり、膣から子宮の入り口、尿道から前立腺や精嚢に寄生します。感染経路が性行為だけとは限られないのがトリコモナスの怖いところで、タオルや下着を介してだったり、便器や浴槽といった水を介しても感染するのです。そのため、たとえば温泉施設で椅子を利用したりサウナに入ったりすることによっても感染するリスクがあり、性行為をしないような子どもでも感染することがあります。

男性の場合には膿が出たり排尿痛があります。女性の場合には泡状の悪臭のあるおりものと、性器の強い痛みやかゆみといった症状が現れます。ですが、一般的に男性は無症状であることが多く、女性も20%から50%は無症状になります。なので症状がないからと言って放っておくと、奥まで進んでいってしまい不妊の原因にもなるので、きちんと治療をしなければいけません。

治療をするにはメトロニダゾール系のフラジールが第一選択薬として選ばれています。メトロニダゾールは抗原虫薬で、原虫が原因のトリコモナスに効果的です。メトロニダゾールがトリコモナス原虫に取り込まれると、ニトロソ化合物に変化します。これがDNAを切断して治療をしてくれるのです。さらに、腸で殆どが吸収され、静脈注射のように全身に効果があるので安心です。局所的な場合には膣錠を使うこともありますが、併用した方が確実に治療を行うことができます。
容量は1回に250mgで、用法は1日に2回服用になります。1日の容量は500㎎で、10日間服用するのです。服用するだけで簡単に治療することができます。

フラジールは副作用が少ない治療薬ですが、それでも副作用が出ることがまれにあります。フラジールの副作用として挙げられるのが下痢や腹痛、吐き気、食欲不振等です。もしも血便が出てしまったり、下痢や腹痛が続くようであれば要注意です。医師に相談して他の治療薬に変更して貰った方が良いでしょう。用法を守り、連続で10日間治療薬を服用した後は再度検査をして、トリコモナス原虫が居ないことを確認します。女性の場合には次の月経後に再度確認した方が確実です。

感染している時には家族とタオルを併用したり、一緒にお風呂に入るのは避けなければいけません。家族にうつさないように気を付けましょう。